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イスラム教徒と付き合って大変だったこと(結婚しました)

こんにちは、今回はイスラム教徒の女性と結婚した私が、イスラム教徒と付き合って「大変だ」、と思ったことを正直に告白します。ちなみにですが、大変なことは色々ありましたが、最終的に結婚しています(笑)

本題に入る前にですが、イスラム教徒と一言で言っても、信仰の度合いは人それぞれ結構違ったりします。どういうことかと言うと、絶対にハラールのものしか食べないという人もいれば、「日本にいるから大丈夫!」と言ってその制限を緩める人もいたりします。

私のお相手は、とりあえず一旦付き合ってみるか、という考え方は持っておらず、「付き合う」という時点で、結婚を前提としていました。まぁ日本人も同じかもですが、このように「付き合う」ということの意味が同じムスリムでも人によってかなり違ってくるので、ムスリムの方とお付き合いを考えている人は、事前にここの考え方をシェアしておいた方がいいかもしれません。

このように人によって考え方が違ったりするため、私が「大変だ」と思ったことも、付き合う相手によって変わってくると思います。付き合ってみて、そんな制限なかったよ〜という人もいるかもしれません。

なので、こんなこともあるんだな〜と軽い気持ちで読んでいただければと思います!

1. 豚肉が食べられない

イスラム教徒にとって、豚肉は不浄なものとして知られており、禁忌と言ってもいいと思います(食べる人もいるらしい…?)。もちろん私の奥さんも豚肉を食べません。スーパーなどで食品を買うとき、原材料のゼラチンまで気を使います。(ゼラチンは豚由来が多い)

ということで、付き合う上で豚肉を食べないようになりました。

しかし、日本にいると豚肉はそこらじゅうにありますよね。トンカツ・ラーメン・肉まんなどなど、街中に溢れている食べ物と言ってもいいでしょう。こういったものが急に食べられない、となると結構苦しいものがありましたね。

もともとラーメンが大好きだったので、たまに恋しくなりますね(笑)まぁ鶏肉を使ったハラールラーメンもありますし、ずっと食べていないと結構慣れてきます。

会社の会食など、相手は何も知らずに出してくるという場合もあるので、事前に伝えておくのがベターかと思います。

2. お酒が飲めない

イスラム教徒は、基本的にお酒も飲みません(これも豚肉と同じで飲む人もいるそうです…)。これは簡単に言うと、お酒を飲んで失敗する、ということを避けるためです。そういう人、いっぱいいますよね(笑)

私の奥さんもお酒は飲まないので、付き合い始めてからは飲み会に行く頻度がかなり減りました。今まで飲んでいたのにいきなり飲み会でお酒を断る、というのは結構難しかったので、飲んでも2杯程度など徐々に減らしていきました。

お金の節約になりますし、もともとお酒が大好きだったわけではないので、これに関してはそこまで苦じゃなかったのですが、お酒が大好き!という人にとってはかなり苦しいと思います。

ウィスキーボンボンや日本酒を使ったチョコなど、お酒が入ったお菓子も食べられなくなるのはスイーツ好きの私には辛いところですが(笑)

3. 外食の選択肢が少ない

ずっと食べ物の話をしていて申し訳ありません(笑)ただ、イスラム教徒は豚肉やアルコール以外にも、食べてはいけないもの(ハラームと呼ばれます)が結構あります。

その中でも日本で生きて行く上で、食べないと結構苦しいのが「ハラール以外のお肉」です。これも人によるのですが、奥さんは「ハラールのお肉」しか食べません。

「ハラールのお肉」とは、牛肉・鶏肉・ラム肉など豚肉以外のお肉で、かつイスラム教で認められた方法で処理されたお肉のことです。日本のスーパーやレストランで普通に使われているお肉は「ハラールのお肉」ではないので、こういったものは基本食べられない、ということになります。

そうなると、外食するにしても選択肢は急激に狭まります!

また、私の奥さんは食べ物に入っているアルコール(みりんや料理酒、赤ワインなど)も避けます。そのため、みりんを使った日本料理・料理酒を使った中華料理・赤ワインをソースに使ったフランス料理など…食べれないものがたくさんあるわけです。

そうなると、今日は外食しよう!とか、Ubereats使うか!となった時に、選択肢がほとんどなくなるんです。私たちが大好きなディズニーランドに行っても、可愛らしい食べ物を目で楽しむしかありません。😂

そのため、普段はこのブログでも紹介しているような「ハラール」や「ムスリムフレンドリー」なお店に行くことが多いです。

関連記事:日本人も認めた!東京の超美味しいハラールレストラン7選

地方に行くとそういうお店は少ないので、シーフード系の料理を食べることが多いです!お店探しなど、付き合った当初は大変でしたが、最近は慣れてきてあまり大変だとは思わなくなってきました。

4. 断食(ラマダン)がキツい

イスラム教徒は毎年約1ヶ月間(毎年11日程度ずれます)、ラマダンと呼ばれる断食を行います。断食と言っても、ずっと何も食べないわけではなく、一応「日が落ちた時間」つまり夜なら食事ができます。そのため、日が落ちたらご飯を食べて、日が昇る前にまたご飯を食べる、というようなサイクルが続きます。

「なんだ、結構食べられるじゃん」「ずっと食べないわけじゃないのね」と思う人もいるかもしれません。私は奥さんと付き合ってから、トライアルのような形で何度か試してみましたが、これ実際やってみるとかなりキツいです。しかも1ヶ月間という結構な長丁場…。

基本的には水も取れないので、仕事どころじゃないです(笑)水分をしょっちゅうとる私は、喋ると喉が乾くので、ラマダン中は人とあまり喋りたくありません…。

体調的にどうしても今日は無理、という人はラマダン期間が終わってから振り返ることも認められているので、仕事のない土日に振り返ると、だいぶ精神的に楽になると思います。

日本の会社でラマダンをやっている人はほとんどいないので、自分だけ仕事のパフォーマンスが低下することになります。(本当に自分でも分かるぐらい、集中力が続きません)なので、ここは気を付けておいた方がいいと思います!

5. アラビア語を勉強しないといけない

イスラム教の聖典である「コーラン」は、元々アラビア語で書かれたものです。このコーランに、イスラム教徒としての生き方が記されています。イスラム教は世界的に広がっている宗教なので、もちろん日本語に翻訳されたものもありますが、本来の意味を誤りなく読み取るために、アラビア語で読むことが勧められています。

私のお奥さんの母国であるインドネシアでも、アラビア語は読めないという人もいるらしいんですが、奥さんのお父さんが大学でイスラム教を教えているということで、私はアラビア語を勉強することになりました。

しかし、私はアラビア語なんて今まで読んだことがありません。ミミズみたいな文字だなぁ、と思っていたぐらいでした(笑)おそらく、ほとんどの日本人がそうではないでしょうか…。

そんな文字を読めるように、奥さんのお父さんにつきっきりで猛特訓してもらいました。すごく頭が痛くなったことを覚えています…。

そのおかげで、意味までは分かりませんが、ある程度アラビア語を読むことは出来るようになりました。

まとめ

今回はイスラム教徒と付き合って大変だったこと、を紹介してきました。私が直面した大変なことなので、付き合う相手によって変わってくるかもしれないですが、参考になったでしょうか?

改めて振り返ると食事面のことばかりになっていて、自分でも驚きました(笑)多くの人が気にするような、いわゆる「制限」みたいなものは、食事面のものが多いですね。ただ、どれも慣れるものなので、そんなに心配しないで大丈夫だと思います!

今度は結婚する上で大変だったことについて書いてみようと思います。では、また。

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